Up 「独自」 が困難 作成: 2025-09-27
更新: 2025-09-27


    2025-09-26
    「ChatGPT の独創」を観察する実験を行った。
    つぎは,その結果。

    1. 実験要領
    ChatGPT に実験要衝を伝える。
    ChatGPT は,これを完全に理解。

    2. 試行 (1)
    ChatGPT は,ルール「最後まで一気に行う」に違反。
    そして,独創ではなく,これまでのセッションでテーマになったことを,そのまま使用。
    ルールの遵守とテーマの再考を求める。

    3. 試行 (2)
    ChatGPT は,再び「最後まで一気に行う」に違反。
    テーマの収束に向かいそうもないことを指摘し,
    「大きな標題から始める」をサジェスチョン。

    4. 試行 (3)
    ChatGPT は,再び「最後まで一気に行う」に違反。
    テーマに「量子意識理論」を持ち出してきたが,これに対しては静観。
    ルール違反を理由としてやり直しを求める。

    5. 試行 (4)
    「最後まで一気に行う」が出来ないことは既に明らかになったので,これは容認することにして,最後の 100 回までやってもらう。
    テーマの文言は,ことばの組み換えをやっているだけになる。

    6. 考察
    「テーマの練り上げ」と「ルール違反」に対する ChatGPT の認識に,わたしの捉えを対置。


    結論
    ChatGPT は,独創的テーマの練り上げが,できなかった。
    それ以前に,「独自」 ができない。
    中断するのは,練り上げができないからである。

    ChatGPt は,「続行してよろしいですか?」のことばで中断する。
    ここではユーザの返すテクストに期待しているわけである。
    期待しているテクストは,2通りが考えられる。
    1つは,「終了してけっこうです。」。
    もう1つは,そこからトートロジー (パラフレーズ)を展開できるテクスト。

    試行 (4) では,わたしは「はい,続行してください」を返した。
    ChatGPT は,このテクストは役に立たないので,テーマの文言を<ことばの組換え>でやり繰りすることになった。